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両親から学んだ、口腔ケアの大切さ

永研会ちとせデンタルクリニックの歯科衛生士 山下です。

私ごとですが今年の3月に父、8月に母を続けて亡くしてしまいました。
父親は長く人工透析をしていた為いろいろ病気を併発し、今年に入ってからは意識混乱・CDトキシンに感染してしまったという状態でしたので、以前から通院していた大学病院から療養型の病院に転院後、わずか2週間で息を引き取りました。
意識がほとんどなかったので鼻腔から栄養を取っていましたが、娘が歯科衛生士という事で病院側の理解もあって毎日口腔ケアと口腔リハビリを行っていたので亡くなる数日前には父から「有難う・・・。」の言葉を聞く事ができました。
食べる事は出来ませんでしたが、食べる・話す・呼吸するという口腔機能の維持に口腔ケアが大きな力を発揮するという事を実感しました。

また、母親に関しましては永研会の医科・歯科・リハビリで長く在宅診療を行ってきました。
デイサービス先で発作が起き、救急搬送されてからは強心薬を使用しなければならず、在宅での管理が難しい事から病院で最期を迎える事になりました。
それでももともと連携を取っていた病院でしたので、先生とのコミュニケーションが上手くとれていたお陰で摂食訓練を行う事ができ、訪問歯科の連携もあって最期まで口から食べさせてあげる事ができました。
最後はやっぱり大好きなお寿司!そして家族で囲んで手を握り、皆で看取りました。

歯科衛生士という立場から、いろいろな方々との連携があり、KTSMという口から食べる幸せを守る会で学んだ事を活かす事ができました。
肉親にしてやれた事は娘として最大の喜びです。
この喜びを少しでも周りの方々に伝えられたらと思っています。

いずれ来る自分の最期。自分の身内の最期をどこで、どのような形で迎える事ができるのか・・・。
いろいろな方々に相談し、是非納得した形でその日を迎える事ができますようにと願っています。
私も地域連携室の一員として少しでもお役に立つ情報を発信できるよう、これからも頑張っていきたいと思っています。
永研会のスタッフをはじめ、両親の医療・介護に携わって頂きました皆様に心より感謝申し上げます。

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