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歯と寿命の関係

こまい歯科の小泉です。

 皆様は、咬むこと(咀嚼)と寿命がどのような関係があるか?考えたことはないでしょうか?
具体的な数値で見てみましょう。

 これは2012年に九州歯科大学の研究者が
福岡市の80歳住民782名を12年間追跡調査したデータです。

【死亡率】
1

◎咀嚼良好グループを1とした時、
咀嚼不良グループ   2.1 倍
咀嚼軽度不良グループ1.4 倍
咀嚼軽度良好グループ1.3 倍

2

◎現在歯数でも、20本群に比べて
     0本群 1.5 倍
  1~9本群 1.4 倍

◎咀嚼できる食品数が1品増えると死亡率は4.4%減少
(注:研究者が指定した食品)

◎現在歯数が1本増えると死亡率は 1.5%減少

とのことです。


 似たような論文は国内外でも報告が続いている模様です。

 
よく咬めない人は、良く咬める人に比べて1.3~2.1倍死亡率が高い、
歯1本あたり、死亡率が1.5%上昇する
というのはとても具体的な数値ですね。

 80歳の時に8本しか歯がない、と言われているのが現在の日本の状態です。
一方、健康であれば、歯は親知らずを含めて32本、親知らずを含めずに28本
あるはずです(最近の子供たちは一部違ってきているらしいですが)。

 すわなち、今の年配の方々が20本歯を失っているということは、極端な単純計算
ではありますが、30%も死亡率を上昇させてしまっている、とも言えます。
(あくまで単純計算です)
 
 一方で、歯は、正しい知識と方法を実践すれば、そう簡単に歯を抜く羽目にはならないのです。
その詳しい方法は、直接こまい歯科でお教えしております。
お電話やメールではお答えできませんので予めご承知ください
それにしても、歯がだめになるのを年齢のせいにする方が多いのが不思議でなりません・・・。

 さて、しっかり咬めるということは、唾液の分泌を促します。唾液には様々な成分(*注釈)が
含まれています。中には、抗ガン作用のある成分もあります。
 唾液と食べ物をしっかり噛むことで混ぜ合わせ、食物中の毒素を中和するとともに、
消化酵素も加え、食べ物が消化されやすいよう手助けをしていきます。

 しっかり咬めないと、胃腸に負担が出るのはあきらかです。

(*注釈)唾液中の成分は多岐にわたる。
 消化酵素であるアミラーゼ(デンプンやペクチンを分解し、グルコースなどにする)、
発がん物質抑制作用のあるペルオキシダーゼ、
殺菌作用のあるリゾチーム、ラクトフェリン、
粘膜保護作用のムチン、
などなど、、、。
唾液は神秘の液体、とも呼ばれているくらい、健康にはとっても心強い味方です。
興味のある方は調べてみてくださいね



 今年発表された論文の中で、歯周病菌が腸の細菌叢を乱すことで、そこから
全身に軽度の炎症や動脈硬化などの疾患を引き起こす
、新たなメカニズムも
発見された、というのがあります。

 歯、そして口は全身の健康につながっているわけです。

 いわば、歯と口は健康への入口とも言えるでしょう。

 どんな人生を生きるにしても、健康は最大の資本です。健康でなければ、人生を楽しむことも、全うすることも、おぼつきません。

 失ってからでは手遅れです。時間はもとに戻りません。

 毎日頻繁に使用している歯、そして口の中を、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?


 1年以上歯科にかかっていない方は、なにかしら問題がある場合が多いです。

 まずは歯科を受診して、あなたの寿命を延ばす歯と口の点検をしてみましょう
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