こまい歯科の小川です
今回はキシリトールについてお話させていただきます
みなさんキシリトールという言葉は聞いたことはあるとは思いますが、キシリトールってどんなものか詳しくご存じの方はいますか?
キシリトールは果物や野菜の中にも含まれている自然の甘味料のことです。
しかし、ただの甘味料ではありません
<キシリトールの素敵なところ>
キシリトールは虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を弱めます(甘味料の中でキシリトールだけ!)
プラークをつきにくくする効果とはがれやすくする効果があります
唾液の分泌や再石灰化を促します
<キシリトール製品を選ぶ際>、
「シュガーレス」「糖質0g」と書いてあるものを選びましょう!!
キシリトールの量が50%以上のものを選ばないと効果がないので注意して下さい
<キシリトールの取り方>
キシリトールガムやタブレットを食べると唾液が出るので、なるべく唾液に溶けだしたキシリトールを口の中にいきわたらせてください
一日3回以上を3カ月続けると効果的です
ぜひ、みなさんキシリトールを上手に取り入れて虫歯のない歯を目指しましょう
永研会クリニック 歯科の木下です。
今日は日々行っているが意外と患者さんには認知されていない虫歯の治療についてお話しします。
日常の治療において最も多いのが虫歯菌によって歯に穴が開く「虫歯」ですが、虫歯菌により崩壊した歯の組織をきれいに取り除いた後に残る健全な歯の組織の量、その位置によって治療法(修復法)が異なります。
これがわかりにくいようでよく質問をされます。「つめもの?かぶせもの?って何?」「今回の治療はなぜ以前と同じではないの?」「保険のきく治療ときかない治療の違いって何?」など。
本当に詳しくはここには載せきれないので是非先生に質問してみてください。
先生ごとにこだわりを持っていますので場合によっては質問する先生によって違う回答が得られるかもしれませんが、担当の先生とよくお話をして納得のいく治療を受けて下さい。
また修復材料や方法も進歩していますので5年後10年後には違ったお話ができるかもしれません。
今回は歯科医が何を判断して治療方法を決めているか、簡単にお話しします。
さて虫歯菌による欠損(以後虫歯と省略します)を大きさや場所で見てみましょう。
・虫歯の修復方法と材料をどれにするか判断する要素はいくつかありますが1つは虫歯の大きさです。
今回の話は上の図の左2つについて話します。神経にまで達したものは、虫歯の穴だけ補修する「詰め物」とは異なり、強度を補う意味も込めて丸ごとかぶせる「かぶせもの(通称:差し歯)」となります。(例外はあります)
今回は「詰め物」の話だけしましょう。
虫歯が比較的小さく、噛む力を修復材料であまり負担しなくていい場合は、保険で認められているコンポジットレジン(プラスチックを強化したもの。白くて手軽でその日の修復で終了)でいいでしょう。
虫歯が比較的大きく、噛む力を修復材料でしっかり負担しなければならない場合は、保険で認められているのは金銀パラジウム合金(通称:銀歯)での修復となり、型どりして技工士さんに作ってもらうため2回以上通院が必要になります。
これは保険で認められているコンポジットレジンが、年々進歩してるとはいえ強く力を負担するにはまだ強度不足であるため、金属材料(保険なら銀歯のみ)に頼らざるを得ないからです。
では保険で認められている以外の材料ならどうでしょうか?
コンポジットレジン系、金属(金合金)、ハイブリッドセラミック、セラミック、二ケイ酸リチウム(e-max)等からその見た目、修復の精度、硬度、弾性、耐摩耗性、価格などを考えて選択の幅が広がります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、これら材料のメリット・デメリットについては担当の先生にご相談ください。
・修復方法と材料を判断する別の要素には修復物の精度もあります。
その場で直接的に歯を修復していくコンポジットレジンは、複雑で視野が限られた口の中では高い技術が求められ、咬みあわせや歯との接合部分の精度などを上げるのは至難の業です。
それに比べ間接的に修復していくもの(型どりして模型を作り、その模型上で修復物を作り、のちに接着剤で歯につけるタイプ)は様々な角度から精度をチェックでき、接着作業さえ気をつければその精度を上げることは比較的容易です。
つまり虫歯で補修する場所が歯のどの部分に位置してるかによって、修復の方法を選択するということです。
< 型どりして技工士が作る詰め物の例(同じ歯の写真ではありません) >
・また見た目(審美)の問題もあります。
虫歯だったのがわからないぐらいきれいに直したいこともあれば、そうでもない時もあるでしょう。
目立たないところであれば金属色でもいいと感じるかもしれません。
目立つところであれば、保険では認められていませんが、セラミックなど修復材料は天然の歯に近い見た目をしています。
「いかにも治療しました」というのを回避するための方法として選択できます。
* 虫歯の大きさ、位置、周囲の歯の状況、力のかかり具合など様々な要素を考慮してベストな修復材料、方法を提案していきますので気になることがあれば担当の先生に聞いてみてください。
次回はもっと大きい虫歯に対する処置についてお話しします。
みなさまこんにちは!
永研会クリニック医科の受付、村田です
第8回目のブログでは、リハビリ通信…ではなく、最近の永研会のお知らせをお送りします
*まずは意見箱についてです当ビルは3階建てですが、1階の総合受付に意見箱を置いています
みなさまからの永研会に対する声を拾い、
今後の運営につなげていきたいと考えておりますので、
ブログをご覧のみなさま!
ぜひみなさまのお声を聞かせて下さい!
今回のテーマは、院内環境に関するアンケートとなっております
いくつかクリニックとして取り組んだことがあるのですが、
・ここがよかった、
・ここを改善してほしい
…など、スタッフでは気付けない、患者さまならではの声をいただけたらと思いますので、
どうぞよろしくお願いします
*1階飾り付けについて
1階総合受付には、もう一つの見逃せないポイント!
季節ごとの飾り付けもあります!
スタッフが月毎に飾りつけをして、みなさまをお迎えしています
季節を意識したスタッフの力作、ぜひ目に止めていただければ幸いです!
*Twitterについて
永研会ではTwitterも更新中です!
こちらは1階総合受付、宮崎さんが定期的につぶやいています
最新情報はぜひこちらでチェック!
アカウント:『@eikenkaiclinic』
*羽田先生インタビュー記事について
永研会クリニック医科院長の羽田先生のインタビューが、ドクターズファイルに掲載されています!
ドクターズ・ファイルは、関東の医院・病院の総合情報サイトです。
読みごたえのあるインタビュー、ぜひご覧になってください
インタビューはコチラ*あった会について
永研会クリニックでは、地域のみなさまとの交流の場として、不定期で懇親会を開催しています!
その名もまさに『あった会』です
内科の羽田先生や歯科の先生方のお話があったり、
ご自宅でできるリハビリのレクチャーがあったり、
患者さまにお話をお願いしたり…
と、各回ごとに趣向を凝らした、ボリュームたっぷりの内容になっています!
今回は定員に達した為、締め切りとなっていますが、
ご興味のある方は、次回をぜひお楽しみにされていてください
今回は村田がお送りしました*
次回の更新もお楽しみに*・゜゚・*:.。..。.:*・
こんにちは。
こまい歯科の小島です、よろしくお願いします。
普段行っている歯みがきについて意識をしてみましょう
みなさんが行っている歯みがきの目的とはなんでしょうか?
歯垢(プラーク)を取り除いて虫歯や歯周病にならないようにするためですね
では歯垢とはなんでしょう?
虫歯や歯周病の原因となる生きた菌のかたまりで、ネバネバと歯の表面に付着してうがいだけでは取れません。
歯垢はどのようなところに付きやすい(残りやすい)のでしょうか?
①歯と歯の間
②歯と歯肉の境目
③奥歯のかみ合わせの溝
④歯並びが凸凹しているところ
重要
歯と歯の間はデンタルフロスで歯垢を落としましょう。
デンタルフロスを使うことで歯垢の除去率が30%もアップします
食べたら歯をみがきましょう
注意
食後の歯磨きは30分後
食後すぐだとお口の中が酸性になっていて歯の表面を傷つけやすいから。
右利きの人は右から、左利きの人は左から磨こう
利き手側の方が苦手なことが多いので、磨きにくい場所から磨き始めると良いですよ。
歯磨きがしっかりできているか不安。
デンタルフロスの使い方がよく分らない。
などなど。。。。
歯磨き指導をさせていただきます、お気軽に私たちの医院にお越しください。
お待ちしております
こんにちは、永研会クリニック柔道整復師の菊地です!
あっ、菊地です!
今回は、【足関節捻挫】の後のリハビリについてご紹介したいと思います。
足関節捻挫。つまり、足首を挫くことで、足首を支えている靱帯を伸ばしてしまったり、ひどいと断裂させてしまうことをいいます。
足首の構造上、足部が内側に入るように捻り、外踝(くるぶし)回りの靱帯を痛めることが多いです。
捻挫は靱帯の損傷具合によって重症度が決まり、靱帯が修復するまでに、
軽度だと1週間~10日
中等度で2~3週間
重度では4~6周間かかります。
複数の靭帯が完全に断裂して、関節が不安定になった場合は手術の適応になることもあります。
軽度なら湿布と安静で経過をみますが、中等度以上は
靱帯の修復を促す為に様々な素材の添え木や包帯、テーピングなどで足首を固定して安静を保ちます。
しかし、固定することによって、どうしても固定を外してからも足首が固くなったり、足部~下腿付近までの筋肉が落ちてしまいます。足をうまく着けない為にバランス感覚も悪くなってしまいます。
このような状態に対して、ある程度痛みが退いてきて関節が安定してきた時期からリハビリを開始していきます。
今回は、リハビリメニューの中でも固くなってしまった足首を柔らかくする自主トレに絞ってご紹介したいと思います。
しゃがんだり階段をしっかり降りるためには、
①足首を深く曲げられること
一方、正座などをするためには、
②足首をしっかり伸ばせること
が、必要となります。
そんな条件を満たすために、それぞれの条件に対し、2つずつ、計4つ簡単な運動をご紹介したいと思います。
まずは、
①足首を深く曲げる為の運動
a、座った姿勢で行う運動
b、立って行う運動
②足首を伸ばす為の運動(両方座って行う)
a、固くなったスネの筋肉のマッサージ
b、筋肉を刺激しながらの足首伸ばしの運動
まずは、
①足首を深く曲げる為の運動
足首が深く曲がらないのは、足首の関節周りが硬くなっている(特に内踝と外踝の後ろ側)ことや、「ヒラメ筋」という、ふくらはぎの奥にある平べったい筋肉が硬くなっていることが挙げられます。
a、座った姿勢で行う運動
これに関しては、リハビリ通信④変形性膝関節症の回でご紹介した運動と同じものになります。
椅子か床に座った姿勢で両手で足首を持ちます。
そして、クルーン~クルーン~と、内回り外回りに各10回くらいずつ回します。
そのまま、ゆっくり曲がるところまで足首を深く曲げていきます。
この曲げる動作も10~20回くらいゆっくり繰り返しましょう!
b、立って行う運動
ヒラメ筋のストレッチは様々なやり方がありますが、2つのパターンをご紹介します。ちなみに、2つのストレッチの効果は全部同じなので、どちらか合う方で行って頂いています。
まず立ったまま行うストレッチはこちら!
続いて、しゃがみこむストレッチはこちら!
小鳥さんがやると「考える人」のようですね!
どうでしょう?これらのストレッチを、
アキレス腱~ふくらはぎ辺りにツッパリ感を感じながら、
20~30秒かけて痛みなく行います。
最低3回くらい繰り返し行って下さい。
続きまして、
②足首を伸ばす運動(両方座って行う)
足首が伸びない理由は、スネの筋肉が固くなっているのと、
足首の関節自体が固くなっていることがあります。
まずは筋肉に柔らかさが出ないと伸びないので、
スネの筋肉を伸ばす運動をお教えします。
a、固くなったスネの筋肉のマッサージ
まず、座った姿勢でズボンを膝までめくります。
「弁慶の泣き所」と言われるスネの骨の外側の筋肉の部分を掌を使って、
上下にやさしく、やさしーくマッサージします。
ギュウギュウと押すよりもこの方が効果的です。
1~3分くらいできると良いですね。
b、筋肉を刺激しながらの足首伸ばしの運動
スネの筋肉がマッサージで柔らかくなったら
引き続き、掌でスネの筋肉を上下にマッサージしながら、
その上下運動に合わせて、足首の曲げ伸ばしを行います!
掌を下(足先の方向)にもっていった時に足首を自分の力でギューッと伸ばします。
続いて、掌を膝の方向に動かした時に足首を反り返します。
この要領で、掌の位置をずらしながら、
ゆっくり20~30回繰り返しましょう。
これらは入浴後などに行うとより効果的です。
最後に、
捻挫後のリハビリは開始するタイミングや、状態をみながら
運動の強さを調整することが重要です。
痛みがある運動を無理に行わないように、くれぐれもご注意下さい。
足首まわりの筋トレやバランストレーニングに関しても、
今後ご紹介していきたいと思います!では、また!
~リハビリ通信とは!?~
リハビリ通信とは永研会クリニックリハビリ科がお送りする、運動療法紹介コーナーです
運動療法とは、その名の通り身体の一部または全体を動かす治療法のことをいいます。
関節の曲げ伸ばしや筋肉のストレッチをする事で身体に柔軟性をつけたり、体操で筋肉を強くしたり、歩行訓練で体力をつけたりと様々です。
ひとりでも多くの方が健康な体を手に入れることで、
日々の日常生活が快適で、仕事や趣味が目一杯出来ますように!!
定期的に更新予定です!
こんにちは永研会クリニックの理学療法士の小鳥ですあっ小島です
連載6回目となる今回は、誰もがきっと聞いた事のある『四十肩、五十肩』についてご紹介していきます
四十肩、五十肩は俗称で、本来の名前は肩関節周囲炎と呼ばれているものです。
発症年齢として大体40~50歳頃に発症することが多いので、このように言われています。肩を中心に痛みが生じ、時に腕まで広がり、やがて自然に治っていく状態です。
原因は現在もはっきりとしたものはありません。
さて、この肩関節周囲炎には病期と呼ばれるものがあり、各段階で痛みの度合いや性質が違います。
病期
①炎症期ー炎症が鋭い痛みを引き起こします。
その痛みが筋肉のけいれんを引き起こして、痛みを増加させます。
②拘縮期ー肩を動かした時の痛みはやわらぎます。
しかし、肩関節が硬くなり、動かせる範囲がかなり制限されてしまいます。
※主にリハビリや運動はこの時からが中心になってくると思います。
③回復期ー肩関節のこわばりは少しずつ改善して来ます。
主な症状としては
①肩が痛い
②肩が上がらない
③夜に肩の痛みで目が覚める
陥りやすい注意点
①痛いのを我慢して肩を動かしてしまう
②すぐ治ると思って、病院に行かない。
③痛いから動かさなくなってしまう
以上のような動作を繰り返したり、間違った生活習慣を続けることで、炎症が長引いてしまい、痛みが悪化してしまう事が多く、治癒自体も長引いてしまいます。
一般的な治癒期間としては、様々ありますが平均して1年~2年はかかるとされています。
その間にこじらせて長引いてしまうことは多々あります。
そうならない様にする為の少しの助けになるように、ここでは、各病期にあった自宅で出来る簡単なトレーニングをお伝えします。
①肩甲骨の体操
炎症期には、少しの刺激で痛みを誘発させてしまう事が多いので、基本は安静が望ましいのですが、痛みを伴わない簡単な運動もあるので、紹介します。
肩甲骨を内側に寄せる運動です。分かりやすく肩甲骨の内側に印を付けておきました。
次に肩甲骨を内側に寄せます。
これは痛く無い範囲で行いましょう
肘を後ろに引くのではなくて、肩甲骨の間の筋肉を使って、内側に引き寄せる様に動かしましょう。
前からの画像も載せておきます。
肩が痛くて動かせない為、肩甲骨の動く範囲を維持する目的に行いましょう。
②コッドマン体操
下の写真をご覧下さい。
激しい痛みが少し落ち着いて来たらおこなってみましょう。
写真の様に、痛く無い方の手で椅子やテーブルを支えにして、上体を前に倒します。
次に垂らした腕の力を抜いて、身体を揺らして腕を回します。
続けるとこんな感じですね。
この運動は、身体を前に倒して、腕をダランと垂らす事で、姿勢を良くした時に相対的に腕が上がっている状態になるので、無理のない範囲での動かす訓練になります、
この運動の際に、注意しなければいけないことは、垂らした方の腕は、完全に脱力しているということです。決して腕の力で回したり動かしたりしない様にしましょう
それが原因で痛みを誘発してしまうこともあるので、痛みが無い範囲で行っていきましょう。
③可動域訓練
次に、痛みがもう少しおさまって来た時に行う練習です。
まずは写真をご覧下さい。
痛い方の腕の手首を持って、痛く無い方の腕の力で上に持ち上げます。
これは、動かす範囲の訓練と、筋力トレーニングにもなりますが、やはり、痛くならない様に注意しながら行って下さい。
今回一貫して言ってきた事として、
痛みを出さない様に運動して下さい。
痛みが出たら運動は中止して下さい。
ということがあります。
肩関節周囲炎にとって、痛みが出る動作というのは『悪』です。
ただ、痛みを出さないが為に動かさないのもいけません。
自分で判断するには少し難しいかもしれないので、痛みや、違和感、肩が上がりずらい等の症状を感じたら、診察を受ける様にオススメします
以上、小鳥が…あっ、小島がお送りしました。
次は、我がクリニックの受付さんによる◯◯です。
~リハビリ通信とは!?~
リハビリ通信とは永研会クリニックリハビリ科がお送りする、運動療法紹介コーナーです
運動療法とは、その名の通り身体の一部または全体を動かす治療法のことをいいます。
関節の曲げ伸ばしや筋肉のストレッチをする事で身体に柔軟性をつけたり、体操で筋肉を強くしたり、歩行訓練で体力をつけたりと様々です。
ひとりでも多くの方が健康な体を手に入れることで、
日々の日常生活が快適で、仕事や趣味が目一杯出来ますように!!
定期的に更新予定です!
こんにちは!
永研会クリニック理学療法士の鰐部です!
前回、菊地さんの【変形性膝関節症】に引き続きまして、
今回は【変形性股関節症】のリハビリについてご紹介します!
≪こんな悩みがある方にはオススメです!≫
・あぐらの開きが良くない…
・爪を切る体勢を取るのが前より大変…
・階段の登りで上げた脚が重く感じる…
このような症状をお持ちの方
それは股関節の可動域が少なくなっているかもしれません。
股関節とは?
骨盤のワキにあるおわんの様なくぼみ(凹)と、大腿の骨の上の玉(凸)
2つの骨で出来るちょうつがいを股関節と言います。
変形性股関節症とは、
その股関節が加齢や繰り返しで負荷がかかり
股関節の軟骨がすり減り
さらに関節周りの骨が変形してくる病態のことをいいます。
関節の変形の進み具合によっては手術の対象となることがあります。
手術をしない治療法のことを保存療法といいますが
まだ変形の程度が軽いケースではリハビリが対象となります。
リハビリ・運動療法
※注意
これから紹介する運動は
【人工股関節】を置換、手術をされた方は
推奨されていないので行わないで下さい。
足の
①開きを改善する
→ あぐらや開脚がしやすくなる。
②曲げる動きを改善する
→ 足を抱え込みやすくする。爪切りや靴下が履きやすくなる
まずは開き具合を確かめてみましょう。
〇方法
左右で比べてみて下さい!
・仰向けで寝て頂き、片方の脚をもう片方の脚に乗せます。
この時、べったりと足が倒れて
開けばよいですが倒れずに開きが悪かったり、
痛みがあれば股関節に
何らかの障害があると考えられます。
・次に曲がり具合を確認してみましょう。
こちらも仰向けに寝て頂き、
片方の脚を抱え込んでみましょう。
楽に太ももがお腹につかず、
股の前がつまったりお尻付近がつっぱる感じがすれば、
股関節に何らかの障害が
あると考えられます。
それでは運動療法を紹介します!
〇運動療法
①タオルを使った運動
まずはタオルを用意します。
ハンドタオル以上の大きさがあれば大丈夫です。
仰向けに寝て股関節・膝を写真のように直角に曲げ、膝にタオルをかけます。
そのタオルを両手で引っ張ります。
ここで、この運動のコツをワンポイント!
引っ張る方向が大切です。
引き寄せるのではなく、床に押し付けるように『真下』に引っ張ります。
× 引き寄せている例
〇 真下にしっかり引っ張れている例
グッ、グッ、グッ、1~2秒に1回のペースで弱い力で引っ張ります。
10回引っ張ったら終了します。
10回を休憩を挟んで2,3セット繰り返してみましょう。
②大腿骨押し込み運動
これは用意するものはありません。
立った状態で肩幅くらいに足を開きます。
片方の足に手を添えます。
添える場所は太ももの膝と
足の付け根(股関節)の間ぐらいの高さがいいです。
※太ももの一番太さが
あるところが目安です。
その手で足を内側に押し込みながら
同じ方向に体を横に倒します。
この運動を上と下の写真、交互に行いましょう。
先ほどの運動と同様に
グッ、グッ、グッ、1~2秒に1回のペース
で弱い力で手で足を押します。
10回押したら終了します。
10回を休憩を挟んで2,3セット繰り返してみましょう。
運動が終わったらまた脚を開いてみたり、
抱え込んでみましょう。
可動域が広がっていたら成功です!
※注意
・運動中に痛みが出たらすぐに運動を中止してください。
・【人工股関節】を置換、手術をされた方は行わないで下さい。
前回、膝の記事で紹介した様に
足首や股関節の動きや安定性が悪くなっている事で膝に余計な負担が掛かっている事があります。
膝が痛い方には上記の運動をされると、効果が期待出来ます。
皆様も是非試してみて下さい
次回リハビリ通信は小鳥さんによる、【肩】講座です!
五十肩・腕を上げ下げするのが辛い方、必見です!
~リハビリ通信とは!?~
リハビリ通信とは永研会クリニックリハビリ科がお送りする、運動療法紹介コーナーです
運動療法とは、その名の通り身体の一部または全体を動かす治療法のことをいいます。
関節の曲げ伸ばしや筋肉のストレッチをする事で身体に柔軟性をつけたり、体操で筋肉を強くしたり、歩行訓練で体力をつけたりと様々です。
ひとりでも多くの方が健康な体を手に入れることで、
日々の日常生活が快適で、仕事や趣味が目一杯出来ますように!!
定期的に更新予定です。
こんにちは!
永研会クリニック柔道整復師の菊地です!
前回、小鳥さんの【筋筋膜性腰痛症】に引き続きまして、
今回は【変形性膝関節症】のリハビリについてご紹介します!
変形性膝関節症とは、加齢や繰り返しの膝への負荷により膝の軟骨がすり減り、さらに関節周りの骨が変形してくる病態のことをいいます。
関節にお水が溜まって、階段の昇り降りが辛くなったり、悪化させると歩行困難となる場合もあります。
関節の変形の進み具合によって重症度が決まりまして、重症例では手術の対象となることがあります。
手術をしない治療法のことを総称して保存療法といいますが、まだ変形の程度が軽いケースでは主にこちらの治療法が対象となります。
膝の保存療法としましては、
基本的に痛みの強い時はサポーターなどによる固定をしたり、ドクターから湿布や痛み止めを処方したり、状態によっては関節に注射を打ったりもします。
ある程度痛みが落ち着いてきた時からリハビリが始まります。
一般的なリハビリメニューとしましては、膝の動きをよくする為に軽い曲げ伸ばしや、膝関節を安定させる為に「大腿四頭筋」という骨盤から膝に付いている、モモ前の筋肉のトレーニングをします。
その他、足首や股関節の動きや安定性が悪くなっている事で膝に余計な負担が掛かっているケースが多々ございます。
当院リハビリ科では膝周囲の筋トレに加えて、足首や股関節の運動も自主トレとして指導させて頂いてます!
ひとまず今回は、
①大腿四頭筋のトレーニング
②足首の動きをよくする体操
の、2つをご紹介します!
①大腿四頭筋のトレーニング
このトレーニングは長座か仰向けの姿勢で行います。
それでは、仰向けバージョンの準備をしている小鳥さんの写真をどうぞ!
このまま寝てしまいそうですね。笑
続きまして、ご自身の膝の裏にバスタオルをロール状に丸めたものを入れます。
しっかり膝の折り目の下にタオルを置きましょう。
さらに続いて、この状態からさらに両膝の間にボールかバスタオルを丸めたものを挟みます。
さあ、これで運動の準備が全て整いました!
この状態から、両膝でボールを押しつぶすように力を入れながら、同時に膝裏でタオルを押しつぶすように脚に力を入れるのです。
どうでしょうか。小鳥さんの両膝に力が入っていて、モモ前の筋肉がギュっと締まっている様子が伝わりますか!
ここで、この運動のコツをワンポイント!
カカトを床から浮かさずに、膝裏をしっかりに押し付けることです。
まず、ダメな例の写真です
どうでしょう?カカトが床から浮いてしまっていますね。
このように運動を行うと、膝が伸びすぎて痛める可能性も高くなりますし、狙った筋肉をうまく鍛えることが出来ません。
続いて、いい例の写真です
カカトが床から離れず、しっかりと膝裏でタオルを押し潰せてますね。
この状態を膝の状態に応じて3秒~10秒キープ。そして脱力。この動作を10~20回繰り返します。
一度落ちた筋肉を鍛えるにはある程度時間はかかります。初めの1、2ヶ月は効果を実感出来づらくても、少しずつ貯金をするつもりでコツコツと続けることが重要です。
注)膝に体重をかけない運動ですが、お膝の状態によっては、膝に痛みが出てしまいます。痛みが出た時はすぐに運動を中止して下さい。
②足首の動きをよくする体操
過去の捻挫など、何らか理由で足首が固くなり深く曲げづらくなると、膝に負担がかかります。
今回は座った姿勢で優しく出来るやり方をご紹介します。
椅子か床に座った姿勢で
両手で足首を持ちます。
そして、クルーン~クルーン~と、内回り外回りに各10回くらいずつ回します。
そのまま、ゆっくり曲がるところまで足首を深く曲げていきます。
この曲げる動作も10~20回くらいゆっくり繰り返しましょう!
どうでしょう?
しゃがむ時、膝に違和感のある方は、足首の運動の後少ししゃがみ易くなったでしょうか?
注)しゃがんで痛いのに、無理には試さないで下さいね!
そして、くれぐれも運動や体操で足首や膝に痛みが出る時は無理に続けないようご注意くださいね。
さて、膝に余計な負担がかかる理由の一つとして先ほど挙げました「股関節の固さや不安定さ」に関してですが、
次週ワニッチによるリハビリ通信⑤
「鰐の股関節?!(仮称)」の中でご説明します!(俗にいう丸投げ)
それでは皆様、くれぐれも体調にお気をつけて、良い日々をお送り下さい!
~リハビリ通信とは!?~
リハビリ通信とは永研会クリニックリハビリ科がお送りする、運動療法紹介コーナーです
運動療法とは、その名の通り身体の一部または全体を動かす治療法のことをいいます。
関節の曲げ伸ばしや筋肉のストレッチをする事で身体に柔軟性をつけたり、体操で筋肉を強くしたり、歩行訓練で体力をつけたりと様々です。
ひとりでも多くの方が健康な体を手に入れることで、
日々の日常生活が快適で、仕事や趣味が目一杯出来ますように!!
定期的に更新予定です。
こんにちは永研会クリニックの理学療法士の小鳥と申します。
あっ、小島です
冗談はさておき、今回のテーマは筋筋膜性腰痛症です。
ん・・・あまり馴染みがありませんか
難しく考える必要はありません。要するに、腰痛です。
腰痛と言っても種類は様々ありますよね。皆様も一度は聞いたことがあると思いますが、腰椎分離症、すべり症、腰椎椎間板ヘルニア等、様々あります。
今回はその中の筋筋膜性腰痛について、書いてみたいと思います。
腰痛には姿勢からくるものもあり、純粋に姿勢から痛みが出そうな状況を考えてみました。
まず、以下の写真を見てください。
腰が後ろに反って、お尻がボコッと出っ張ってしまっていますね。
こういう方の特徴としては
①股関節の前の筋肉が硬い。
②太ももの前の筋肉が硬い。
③お尻が出っ尻になっている。
④お腹が丸められない。
➡︎これらの理由により、腰と背中の筋肉の緊張を更に高めてしまい、腰を痛める原因になってしまっていることが多いです。
次にこちらの写真を見てください。
先程とは逆に、凄い猫背ですよね
こういう方にも、腰痛は出てしまうんです。
この方の腰痛の原因の一つとしては、お尻の筋肉や、太ももの後、ふくらはぎの筋肉が硬いという所にありそうですね。
特徴としては
①お尻の筋肉が硬い。
②太ももの後、ふくらはぎの筋肉が硬い。
③骨盤が、硬い筋肉に引っ張られて、腰骨を反らせられない。
➡︎腰と背中の筋肉が頑張って背骨を曲げようとすることで痛みが出てしまいます。
そんな方達に、家で出来る簡単なストレッチ方法をお教えしたいと思います
一つ断っておきたいのが、せっかくこのBlogを見ていただき、ストレッチを行って痛みが増してしまったなんて、悲しい事は避けたいんです。
だから、腰に負担をかけないで、姿勢にも影響を与えれる股のストレッチの方法をお伝えします。
まず、出っ尻の姿勢で腰痛持ちの方へのストレッチのご紹介です。
下の写真をご覧ください。
こちらは股関節の前と、主に膝の前の筋肉を伸ばすストレッチの方法です。
このストレッチにより、膝の前の筋肉が緩んで、骨盤が立った姿勢から、少し寝た状態になる為、腰への負担が軽くなりそうですね。
もう一つの猫背の姿勢も改善していけるストレッチの方法をご紹介します。
では、写真をご覧ください。
このストレッチにより、太ももの後の筋肉が伸ばされ、腰と背中の筋肉の緊張が緩んで腰への負担が軽くなりそうですね。
しかし、注意点があります。
①足に痺れがある人
②ストレッチしていて痛みがある人
これに当てはまる人は、症状を更に悪化させてしまう可能性もあるので、もし、そのような症状が出ている方は、無理なストレッチはやめましょう
症状が続くようなら、クリニックに来て診察を受けて見ましょう。
以上、小鳥がお送りしました
次回は、きくりんによる◯◯です。宜しくお願いします。
~リハビリ通信とは!?~
リハビリ通信とは永研会クリニックリハビリ科がお送りする、運動療法紹介コーナーです
運動療法とは、その名の通り身体の一部または全体を動かす治療法のことをいいます。
関節の曲げ伸ばしや筋肉のストレッチをする事で身体に柔軟性をつけたり、体操で筋肉を強くしたり、歩行訓練で体力をつけたりと様々です。
ひとりでも多くの方が健康な体を手に入れることで、
日々の日常生活が快適で、仕事や趣味が目一杯出来ますように!!
こまい歯科の小泉です。
皆様は、咬むこと(咀嚼)と寿命がどのような関係があるか?考えたことはないでしょうか?
具体的な数値で見てみましょう。
これは2012年に九州歯科大学の研究者が
福岡市の80歳住民782名を12年間追跡調査したデータです。
【死亡率】
◎咀嚼良好グループを1とした時、
咀嚼不良グループ 2.1 倍
咀嚼軽度不良グループ1.4 倍
咀嚼軽度良好グループ1.3 倍
◎現在歯数でも、20本群に比べて
0本群 1.5 倍
1~9本群 1.4 倍
◎咀嚼できる食品数が1品増えると死亡率は4.4%減少
(注:研究者が指定した食品)
◎現在歯数が1本増えると死亡率は 1.5%減少
とのことです。
似たような論文は国内外でも報告が続いている模様です。
よく咬めない人は、良く咬める人に比べて1.3~2.1倍死亡率が高い、
歯1本あたり、死亡率が1.5%上昇する、というのはとても具体的な数値ですね。
80歳の時に8本しか歯がない、と言われているのが現在の日本の状態です。
一方、健康であれば、歯は親知らずを含めて32本、親知らずを含めずに28本
あるはずです(最近の子供たちは一部違ってきているらしいですが)。
すわなち、今の年配の方々が20本歯を失っているということは、極端な単純計算
ではありますが、30%も死亡率を上昇させてしまっている、とも言えます。
(あくまで単純計算です)
一方で、歯は、正しい知識と方法を実践すれば、そう簡単に歯を抜く羽目にはならないのです。
(その詳しい方法は、直接こまい歯科でお教えしております。
お電話やメールではお答えできませんので予めご承知ください)
それにしても、歯がだめになるのを年齢のせいにする方が多いのが不思議でなりません・・・。
さて、しっかり咬めるということは、唾液の分泌を促します。唾液には様々な成分(*注釈)が
含まれています。中には、抗ガン作用のある成分もあります。
唾液と食べ物をしっかり噛むことで混ぜ合わせ、食物中の毒素を中和するとともに、
消化酵素も加え、食べ物が消化されやすいよう手助けをしていきます。
しっかり咬めないと、胃腸に負担が出るのはあきらかです。
(*注釈)唾液中の成分は多岐にわたる。
消化酵素であるアミラーゼ(デンプンやペクチンを分解し、グルコースなどにする)、
発がん物質抑制作用のあるペルオキシダーゼ、
殺菌作用のあるリゾチーム、ラクトフェリン、
粘膜保護作用のムチン、
などなど、、、。
唾液は神秘の液体、とも呼ばれているくらい、健康にはとっても心強い味方です。
興味のある方は調べてみてくださいね
今年発表された論文の中で、歯周病菌が腸の細菌叢を乱すことで、そこから
全身に軽度の炎症や動脈硬化などの疾患を引き起こす、新たなメカニズムも
発見された、というのがあります。
歯、そして口は全身の健康につながっているわけです。
いわば、歯と口は健康への入口とも言えるでしょう。
どんな人生を生きるにしても、健康は最大の資本です。健康でなければ、人生を楽しむことも、全うすることも、おぼつきません。
失ってからでは手遅れです。時間はもとに戻りません。
毎日頻繁に使用している歯、そして口の中を、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?
1年以上歯科にかかっていない方は、なにかしら問題がある場合が多いです。
まずは歯科を受診して、あなたの寿命を延ばす歯と口の点検をしてみましょう